「グローバル」といういう言葉からは何を思い浮かべるでしょうか?たとえば、「グローバルな人材」などという言葉があります。これは、「地球」のさまざまな場所で活躍できる人材、つまり、世界中の多くの人とコミュニケーションが取れるだけの文化の理解と語学力を持っている人材という意味です。
実は、「グローバル」には「全体」という意味があります。ヒト中心の世界を考えると、ヒトはみな地球上に住んでいるので、「全体」=「地球」となります。
「オプティマム」とは、聞いたことがない言葉かもしれませんが、「バランスがとれていて、ちょうどイイ」という意味です。ちょいと難しい言葉を使いますと「最適」ということです。
つまり、「グローバルオプティマム」とは、「全体のバランスがとれていて、ちょうどイイ!」を目指してつけられた名前なのです。
「全体」とは、自分と自分の家族かもしれませんし、自分とチームメイト全員かもしれませんし、自分と部下と上司かもしれませんし、自分の会社と取引先の会社とお客様かもしれません。もちろん「地球」全体かもしれません。
いろいろな「全体」を考えることができますが、「全体のバランスがとれていて、ちょうどイイ!」を目指すと、「みんながウレシイ、私もウレシイ」状態になります。「和」とか、「チームワーク」とか、「Win-Win」とか、「ウッフィー」とかいう言葉も、近い意味の言葉です。これをなるべく多くの人に広めていくことが、弊社のミッションです。
では、どうやって「みんながウレシイ、私もウレシイ」を作っていくのか?実はそのための道具があります。それは、「思考プロセス(正しく考えるための順序)」です。おもに、制約条件の理論(TOC)を作ったゴールドラット博士らにより開発された方法を使っています。
「みんながウレシイ、私もウレシイ」を「会社」で実践すると、社員が元気になり、もっと儲かるようになります。日本は借金大国、財源不足と言われていますが、これも会社がもっと儲ければ解決できるかもしれません。
「みんながウレシイ、私もウレシイ」を「個人」で実践すると、たとえ世の中がどうなっていっても、力強く、希望を持って生きていくことができるようになります。
「みんながウレシイ、私もウレシイ」を実現するための「思考プロセス」は、「わかることは難しくありません」。でも、「実践する」のはそれほど簡単ではありません。
そこで会社に対しては「経営コンサルティング」として、個人に対しては「教育・キャリア」としてそれぞれ支援体制を作っています。さらに、「みんながウレシイ、私もウレシイ」の考え方自体を楽しく身につけることを目的としたスポーツイベントを開催しています。
世界はますます一体化が進んでいます。「アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが、遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」というたとえで言われる「バラフライ効果」というものがあります。これが今、現実になってきています。アメリカで起きた金融危機が、ほかの国の経済を破綻させる原因になったり、日本を含む先進国が排出した二酸化炭素のせいで、南極の氷が溶けだしているのかもしれません。
また、世の中は「問題」でがんじがらめになってきています。地球規模の経済問題や環境問題もG8,G30など人が集まったところで、みんな自分の主張をするばかりで、あまり「すっきり解決した!」という印象は得られません。日本では、多くの借金を抱えているのに、出ていくお金を減らし、入ってくるお金を増やすいい方法を思いつけていません。戦後の産業構造の限界がはっきりとしてきていますが、これまで日本経済を支えてきた製造業の多くは、リストラ、派遣切りなどを繰り返す一方で、安定した収益、安定した雇用を生み出すための展望は抱けていません。その一方で、農林水産業などでは生計を立てるのが困難、そのため、あとを継ぐ人もいないという悪循環に陥っています。医療や介護でも人不足は深刻ですが、人余りと人不足をうまくバランスさせる社会的な仕組みはできてはいません。
これからの時代、問題を解決していくには、「全体のバランスがとれていて、ちょうどイイ!」の思考法を身につけていかなくてはなりません。
これからの世界は、日本は、そして個人の生活は、安定に向かうと思いますか?ますます変化していくと思いますか?私はますます変化していくと思います。そこで、現在の日本人は、学校でも社会でも、安定して右肩上がりの世界で生きていくために必要な思考法しか教えられていない(だから、知らない)のではないかというのが心配事です。シャッター通りの商店街、老人ばかりで後継ぎがいない農村、会社更生法で国の支援をうける大企業、変化に対応するだけの思考力があれば、「全体のバランスがとれていて、ちょうどイイ!」の思考法を知っていればと思います。
私自身、ベビーブーマージュニアとして過酷な受験戦争を乗り越えてきました。大学を卒業する時分には、すでにバブルは崩壊しておりロストジェネレーションと呼ばれる世代の先走りとなりました。最終的には博士号を取るまで大学にいたのですが、卒業した2002年はITバブルがはじけた年であり、会社員をやめてこの事業をスタートした2008年はリーマンショックがあった年でした。そういった変化に対応できずに、苦労をしている人がいる一方で、個人が、しっかりとした変化への対応力、思考力を身につけていれば、人生を生き抜くことができる。私のこれまでの人生は、そういう経験、体験を積むには最高のタイミングだったなぁと、思います。
一人一人が、自分を取り巻く問題を「みんながウレシイ、私もウレシイ」で解決すれば、元気がでる、仕事ができる、仲間ができる。そして、最終的には世の中もよくなる。これが、私が少しでも貢献したい将来の日本の姿です。
では、そのために何が必要なのでしょうか?日本が経済成長をとげていた時代には、身の回りの不自由をより便利にすることが、分かりやすい目標としてそこにありました。そして、それを達成するために、国民の大半を生産性の高い労働者として育てるための教育の仕組みが機能していました。
しかし、これからは、まったく違った形の訓練が必要になると考えています。大上段で必要となるのが、「人生設計力」です。高校を出て、大学を出て、大企業に就職して、…という人生のモデルさえ存在しない世の中で、この力がすべての根幹となります。人生のステージに応じて、自ら問題を捉え、その解決案を見出す力とも言えます。つぎに、設計に従って行動していくための「段取り力」、協力者を増やすための「地頭力」(考える、まとめる、主張する)が必要となります。行動の結果を見極め、前提条件を見直し、次のステップへと効果的につなげていくというサイクルを繰り返すことで、変化が早く、不確実な世の中でも大きな成果を出すことができるはずです。
弊社グローバルオプティマム(全体最適:全体のバランスがとれていて、ちょうどイイ!)では、このような考えに基づき、問題を捉え、解決案を考え、実行により成果を出すための支援をして参ります。
2010年1月
2010年7月改訂
グローバルオプティマム代表
飛田 基